サップガム(ガム)
- 学名
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Liquidamber styraciflua
- 他の名称
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レッドガム、サップガム、スイートガム
- 分布・産地
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東部広葉樹林の主要樹種。
米国南東部全域で生育。
- 色・特徴
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辺材部分が大きく、白色から淡桃色。
心材は濃色の条がある場合が多く、紅褐色。
サップガムはピンクがかった白色で、しばしば樹液のはっきりした跡がつく。模様は単調で、毛羽立つ傾向がある。
レッドガムは心材で、入手はさらに限定される。赤茶色で暗い縞があり、模様は複雑である。レッドガムは適度に重く、硬く締まった木理を持つが、それほど強くない。
サップガムは辺材、レッドガムは心材として、色別に販売されている場合が多い。
- 木目・材質
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木目は通っておらず入り組んでおり、美しい杢がでる。
木肌は密。
- 加工・用途
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機械加工も手作業も容易。
釘、ネジ、接着剤に適し、ステイン加工も容易。
サンダー加工、つやだし加工で、優れた仕上がりを見せる。
乾燥が非常に早く、そりやねじれを生じる傾向が多分にある。
収縮率は高く、くるいが出やすい。
キャビネット、家具部材、ドアステイン加工するとウォルナットの代替材として使用できる。
- 物理特性
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比重(含水率12%)…0.52
平均重量(含水率12%)…545kg/m2
材積平均収縮率(未乾燥状態から含水率6%)…12%
弾力係数(メガパスカル)…11308MPa
硬度(ニュートン)…3781N